焼き物体験レポート
久しぶりに行ってきました。栃木県益子。 益子といえば、やっぱり益子焼 益子に近づくと、窯元とか焼き物販売店がドンドン増えてきます。 そして最大に焼き物を押し出している場所が下の写真 ![]() 益子共販センターです。 でっかいタヌキとたくさんの駐車場。 数キロ前から馬鹿丁寧な道案内が目印です。ここはね、益子焼の販売はもちろん、てひねり、ロクロ、絵付けの体験も出来るし、なぜか露店も出てて、休日は賑わってますよ。平日は・・・・らしいけど。 俺はこの共販センターから数キロのところにある窯元小峰へ行きました。 普通ロクロ体験というと、形だけ自分で作って後は窯元さんにお任せしてしまうコースなんだけど、ここは完成の色まで指定する事が出来るのです。 ![]() ↑実際の色見本です これはかなり画期的でうれしい配慮です! ホントは最後まで体験したいんだけど、 なんせ2ヶ月半までかかるから、ずっといるわけにはいかないもので。 さて。ロクロをやる前に毎回テーマを決めてまして、 過去には「緑茶が美味そうな茶器」 「お茶漬けを食べたくなるお茶碗」を世に送り出してきまして、もちろん自己満足のレベルを決して超えられないんですがね。 今回のテーマ 「アイスコーヒーが似合って且つちと大きいマグカップ」です。 どんな形にしようか、大まかに決めておかないと大変。実際に周りの人はわき目も振らず作り始める事が多いので、止まって考えていると先生が「どうしました?」と来てしまいます。 さて作業開始。目標のコーヒーカップは案外すぐにできてしまい、同じ形のカップを量産しながら納得の行くものを計画で作業をしていました。 ふと近くの人を見てみると、みんな個性的な形が多く。 「あっ ヤバ。俺想像力の乏しい人に見えてしまうかも・・・」と、弱腰に。 しかし、結果オーライです。負けてはいけません。 俺は微妙に変化をつけながら量産を続けました。 始めの土は使いきり、先生に「ごめんなさい。。」と謝りながら新しい土の塊を乗っけてもらっても、量産を続けました。 しかし流石に飽き始め。 次の目標を量産の手をゆっくりにしながら考える事数分。 次の目標「ベビースターラーメンを入れる皿」です。 ベビースター98円のサイズがそっくり入って、しかも取り易くこぼれにくい。 新たな目標が出来てルンルンで平たくしていくと、先生が来て「これは・・・ちょっと難しいですね」 「ロクロでこの形は・・・」と 止められてしまいました。 大きいお皿、しかもこぼれないようにふちのついたものは手ひねりでやれって事みたいです。 ガーン。。 と 結局お茶碗と皿の中間みたいなものに。 量産型コーヒーカップとベビースター皿をご紹介。 ![]() この中から実際に焼いてもらう自信作をピックアップ。その数と大きさから代金が変化するみたいです。 「焼かない物はこっちに入れてください」と言って先生が持ってきた緑の大きなたらい。 これは失敗した時に捨てるタライなのです。 出来そこないの我が子をここに捨てなければいけません。 全員連れて帰りたい気持ちを押さえて、気持ちよく「ドシャッ」っと捨てました。 今までは1回の体験で1つのペースだったんだけど、今回は色もつけられるという事で3つお願いする事に。 色決めの作業がとっても悩みました。 周りの人らがさっさとさわやかに決めていく中、「うーん!!!」とキョロキョロして決めました。 ベビースターはアメ色 コーヒーカップ2つはヌカと、あれ? もう1つなんだっけか。。。忘れてしまった!!! 完成までは2ヶ月半かかるので、割れずに完成したらお披露目します。 もう1つの色。。なんだったかな。。うーん2ヵ月半後の楽しみという事で。 時間は二時間ロクロ+色決め説明で二時間半くらい。 1つに付き6〜800円くらいが相場です。(例えば俺はベビースター800円 コーヒー700円×2個) 総計で3500円くらい。 安いでしょ? 是非是非。 やってみてください。 次回は手ひねりで雪辱戦です。 他にはガラスの手ひねりなるものやってみたいな。風鈴もどこかで作れると聞いた事がある。 ぜひ ロクロやってみて下さい。楽しいよ。 じゃ 頼まれても無いのにロクロ講座(先生の受け売り)です。興味を持ってくれたらうれしいです |
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01 大きさを決めよう .土の中心が少し凹んでいる状態でスタート。 〜以降ロクロ回します。 親指を使って凹んでいる穴を深くします。 注1<この穴の深さによって完成品の大きさが左右されます。 大きい物を作りたい人は深く。小さいものは浅く。> 注2<土は穴の中に池が出来ない程度に全体を湿らせておかないといけません。手に水をつけ軽くなでるように土を湿らそう> |
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02.形作る前に整えよう 皿、コップなどいろいろな形に変形させる前に、もう1工程。 穴のそこから口のほうに行くにつれて、少しずつ薄くなるようにまっすぐ伸ばしていきます。親指を穴の中、他の4本は外から土を挟むようにしてゆっくり上に伸ばしていきましょう。 全般的に言える事だけど、手は基本的に下から上へ、ゆっくり土と離れるまで速度は一定に。これとても大切です。 手がブレ無いように気をつける事も大切です。背の高い人はヒジをモモの上において安定させるとやりやすいみたいです。 注3<なぜ下のほうを太く上を薄くするかというと、後々延ばしたときにヘニャっっと萎れてしまわないようにするためです> |
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03.好きな形にしよう ・土の水分に気を配りながら右手を内側。左手を外側にして中指がしっかりくっつくように意識しながら伸ばしていきます。 これも先ほどと同様、あまり底のほうが薄くなると倒れてしまいます。 なるべく均等の厚さになるように斜めに延ばしていきましょう。(左図) ・ビールジョッキのようにまっすぐな物を作りたい時は、上の作業をしてから両手の平で押さえるようにしてそのまままっすぐ上へ動かしていくと出来ます。 ・この二つを基本的に繰り返して、高さと形を決めていきます。 注4<あまり口のほうを細くしすぎないようにしましょう、完成して使っているうちにかけて口が血だらけになります。> |
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04.切り取り線をつけよう 完成品は指一本分下で切り取ります。 なぜかというと、半渇きになってから削って底を作るからです。 なので大体底だと思う場所に人差し指を近づけ、中指を土に押し込んで線を引いていきます。ロクロの回転数は落としておきましょう。 |
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05.切り取り 切り取りには糸を使います。 中指でつけた線の真ん中くらいに糸を近づけ、土の真ん中くらいまでゆっくり切り込みを入れます。 そこで片方の手を離すと、そのまま離された糸がグルグル回転、2回転したところで糸を引きます。 そしてロクロを止めます。 さぁこれで切り離されました。 |
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06.取り外し なにげに一番難しい作業取り外しです。 横からの断面図だとわかり辛いので上から見た方を参考にしてください。チョキを逆さにして、2本2本、計4本の指で器を支えます。 不安定なら親指も支えに使ってください。 少しその場で揺するようにして、切れ目に空気を入れそれから形が変わらないように上に持ち上げてください。 支える時に、前の工程でつけた中指の溝が重要になるので、しっかり印をつけましょう。 以上でロクロ工程終了♪ |
我孫子からだと6号線を北上、取手あたりで294号に入るからひたすらまっすぐ行くと益子に着きますよ。是非行ってみては