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 カメラのススメ

ローライのROLLEICORD Ta
1934.12〜1936.08頃 ドイツ製

レンズ:ツァイス トリオター 75mm F 3.8
(トリオター⇒トリオ⇒三枚構成という意味ですな)
大きさ 85×90×135mm
重さ:818g
使用フィルム:ブローニーフィルム120mm 6×6
シャッター速度:1〜1/300秒、B、T
絞り:F3.8〜32
フルマニュアル

上から覗くとこんな風に見えます。

二眼レフカメラは名前の通りレンズが2個くっついてます。
・下のレンズは撮影用。
・上のレンズは撮影用と同じスペックで見るために付いてます。
上のレンズの像をカメラ内にある45度に傾けた反射鏡ですりガラスに映してるんです。


説明難しいから絵を描きました。わかるかなぁ?


影絵みたいなローテクで成り立っているんですねぇ。レトロなカメラです。
ピント合わせは一眼レフ、デジカメと比べると激しく暗いため辛いです。
でもすりガラスにぼやっと写る雰囲気は良いです。
左の写真だと、真ん中のドラえもんはピントがあってて、手前に置いたノートと赤い明太子は合ってません。


さてさて、右の絵を見て飲み込めた方は疑問がわくと思います。
「実際に写す写真のレンズは下で、覗いて見える像では上だもの、
差が出るんで無いの?」という事。
その通りで差が出ます。これはパララックスと言います。
一眼レフ以外ではつねにこれが発生するんで、特に近くのものを撮るときには気にしてください
鏡がピントあわせのダイアルに連動して傾きを調節する事で補正をしてますけど、当てになりません。
そこらへんは大らかな気持ちで「こんなかんじか?」でやってくれという事で。

二眼レフはお辞儀してる体勢で撮るから、被写体にプレッシャーを与えない所が良いと聞きます。
僕は特に動物やら座らなければならない被写体に向いてると思います。
あと手ブレが起きない。体中で支えてるようなものだからかな、1/8秒くらいまでなら手持ちでいけます。
上から覗き込んでみる世界はとても魅力的です。

あと二眼レフの利点は構造が単純だから長持ちする事が言えます。
僕のも70年以上前なのに問題なく使えますし。ビバ。